きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

BRUTUS 「珍奇鉱物」

歳を重ねても心の中は乙女なので、キラキラしたモノにはときめいてしまう。天然石とか鉱物とか、大好き。いつか掘ってみたい。

 

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店頭でこんな雑学王的ムック本を見つけて、パラパラとチラ見。冗談みたいにカラフルで面白い。

 

BRUTUSのコンセプトや読者層はよく知らないけど、私が学生だったころからちっともブレてないような。なんだかこう、時空を超えたバブリー感がある。どんな人が購入していくんだろう。

 

ところで、この雑誌を夫にも勧めると、やはりパラパラとチラ見。そして、採掘した欧米人らしき人物が載っているページを指差して、思いもよらない感想を言った。

 

「ああ、やっぱり外国人か」「これはね、外国人の色彩感覚だよ。こういうのを見て、ウルトラマンの怪獣とか思いつくんだろう

 

そして私にはドラえもんのムック本をグイグイお勧めしてきた。

 

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ウルトラマンの怪獣…

 

あれから5時間が過ぎて、私は今お布団の中でこれを書いているのだが、夫のコメントが頭の中で静かにこだましている。ウルトラマンの怪獣。ウルトラマンの怪獣。未だ意味不明で、腹落ちしないので、しばらくは寝付けそうにない。

さんぽみち

「だいぶ日が長くなってきたんじゃない」と話しながら帰り支度している、マウンテンバイクのお父さんと男の子。段差での練習を終えて、ひんやりが増してきた空気の中を、北へ走っていく。

 

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ピシーッ、ピシーッっと、コンピュータ音みたいな声で素早くさえずる鳥がいる。頭のすぐ上、細い梢のところ。撮れなかったけど、なんだろう。


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水仙に混じって、ポツポツ咲き始めた菜の花が風に揺れる。もうすぐ、ノスタルジックな春の絨毯が海みたいに広がるはず。

 

もしも夕暮れにそよぐ菜の花畑を見たら…筆をとろうとするのはモネかなぁ、ゴッホかなぁ。


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ところで、この時間帯の空を見ていると、いつも思い出すのが、ゼリーのこと。子どもの頃、粉を溶かして冷蔵庫で冷やすと2層に分かれて固まるゼリーがあって。手品みたいで、出来上がるの楽しみだったな。

 

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早咲きの梅が、少しずつ満開に近づいてきた。すでに地面は散り始めた花びらでいっぱい。

 

いつものさんぽみち。


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明け方の睡蓮、と呼ばれて

睡蓮はそんなに好きじゃないけど、クロード・モネの描く睡蓮は好きだ。


モネは晩年、自宅の庭の池に咲く睡蓮の花が水面に映る様子に魅了され、その光の移ろいを表現することに情熱を傾けた。睡蓮を題材にしたモネの作品は、200点以上にのぼるという。

 

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昨年秋、モネ展に立ち寄ったときもいくつか睡蓮シリーズが展示されていて、撮影可能な作品もあった。


美術書とかで見るモネの絵は補正がかけられているのか、かなり色鮮やかなのだが、実際の作品はとても淡くて儚い。

 

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30年ほど前、どこかの展覧会で、モネのアトリエを実物大で再現した3D画像みたいなものを見た記憶がある。モネの作風は牧歌的なのに、尖った美意識のみなぎるアトリエだった。室内の棚に人間の頭蓋骨がひとつ置いてあり、それが意外の極みで、はぁやっぱりこの人はアーティストなんだなぁと、思わぬところで感心したのだった。

 

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クロード・モネには、最初の妻カミーユとの間に2人の子ども、また、不思議な共同生活の末に再婚したアリスとの間に6人もの連れ子がいた。のちに、その血のつながっていない子ども同士で結婚し夫婦になった者もいる。正直なところ、モネの家族観は私のような凡人の理解を超えているが、幸せな日常を描いた作品も多く残している。


彼は、自分自身が描きたいものを描くということに心血を注いでいて、その情熱が彼を創作に駆り立てていった。だからきっと、モネは恋愛に対しても自分自身の感性の赴くままに生きていたのではないかと思う。

 

空港のお風呂

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飛行場を利用するついでに、温泉に入ってきた。

 

温泉施設はホテルの最上階にあり滑走路に面しているので、ロビーから航空機の離発着の様子を一望できる。入浴の合間のちょっとした休憩時間も楽しい。

 

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ロケーションのためか外国人客の割合がとても高かった。なので、設備自体は日本の温泉だけど、いわゆる温泉地の雰囲気ではない。どちらかと言うと、海外のスパリゾートみたいな感じ。

 

ロビーにはフリーWi-Fiがある。テレビを見たり、アイマスクをつけてウトウトしたり、アイスを食べたりと、要するにみんな思い思いにダラダラしているわけだが、なぜかセレブで有意義な時間を過ごしてるように見える。

 

オシャレ。

 

「ゆ」っていう音にこじつけたネーミングとかも、見当たらないしね、と夫が笑った。

 

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この写真は岩盤浴の部屋。作務衣みたいな服を着て、ひたすら水を飲んで、タオルを敷いて寝て、黙って汗を流す。誰がこんなの思いついたんだろう。

 

温泉は10種類で、そのうち露天風呂は3種類。ラベンダーの香りがたちこめる薬湯や炭酸のぬる湯、ジャグジーなどもあったけど、私的には裸で波打ち際に寝てる感じの「寝かせ湯」が、いちばんよかった。そうだ、あれ、床が砂だと最高だったな。

 

寝かせ湯は露天。体が半分くらい水の上に出るので、風が吹くと肌寒い。でも、お天気が良かったから顔は日焼けするくらい暑く、なんとなく避暑地にいるみたいな気分に。

 

お湯がぬるめのヒタヒタで、鳥のさえずりも気持ちよく、今まで経験したことのないリラックス感を味わえた。

 

高いけど、また行きたい!

 

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黄昏時

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山の向こうに夕陽が沈むのを眺めながら歩く。刻々と変わっていく、空と雲の色がきれい。朝も昼も夜も同じところに立って、橋や積みわらの連作をたくさん遺したモネの気持ちが、私にもちょっとだけわかるような気がする。


見とれてしまう。

 

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何気なく反対側の空を見ると、小学校の校舎のすぐ上、藤色の空に月がかかっていた。それも輝くような満月。大きい。

 

こんなタイミングで、全然別の風景が同時展開していることに驚く。昼が過ぎ去る前に、もう夜は始まってるんだな。

クローン・ランチ

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うちのお弁当は、家族から「クローン・ランチ」と呼ばれている。炊き込みご飯のおにぎりを冷凍したもので、朝、各自がそれを3個ずつ袋に入れて学校や職場に持っていく。


お弁当といっても、ただそれだけ。毎日毎日同じものを食べているので、私は会社の同僚から少し呆れられている。

 

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いい加減、飽きない? と夫に聞いてみたが、美味しいから別にいい、むしろ朝冷凍庫にそれがないと絶望感に襲われる。実は今朝は1個もなくて打ちのめされたんだ、と言われた。


ごめん、ごめん。じゃ、いっか。


炊き込みご飯の作り方は、もう決まりきっていて、味付けもいつも同じ。お米4合をといで、水加減は普通にし、そこへ具をドバドバ入れ、うどんスープの素(ヒガシマル)をふりかけて炊く。炊き上がったら炊飯器の蓋を開けて少し冷まし、12個のおにぎりにする。

 

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ごぼう、にんじん、ツナ缶、キノコ、油揚げ、その他野菜の切れ端などを入れて、今日はこんな感じ。


12個あっても、あっという間に無くなるので、これを週に2回から3回繰り返している。メニューに頭を悩ますことも、早起きすることもない。もはや脊椎反射で作れるお弁当なのである。