「だいぶ日が長くなってきたんじゃない」と話しながら帰り支度している、マウンテンバイクのお父さんと男の子。段差での練習を終えて、ひんやりが増してきた空気の中を、北へ走っていく。
ピシーッ、ピシーッっと、コンピュータ音みたいな声で素早くさえずる鳥がいる。頭のすぐ上、細い梢のところ。撮れなかったけど、なんだろう。
水仙に混じって、ポツポツ咲き始めた菜の花が風に揺れる。もうすぐ、ノスタルジックな春の絨毯が海みたいに広がるはず。
もしも夕暮れにそよぐ菜の花畑を見たら…筆をとろうとするのはモネかなぁ、ゴッホかなぁ。
ところで、この時間帯の空を見ていると、いつも思い出すのが、ゼリーのこと。子どもの頃、粉を溶かして冷蔵庫で冷やすと2層に分かれて固まるゼリーがあって。手品みたいで、出来上がるの楽しみだったな。
早咲きの梅が、少しずつ満開に近づいてきた。すでに地面は散り始めた花びらでいっぱい。
いつものさんぽみち。