きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

おしゃべりなたまごやき

ロウバイミモザ、菜の花、タンポポ

 

春先、にわかに増えるイエローのなかで、今年いちばん気になっているのは水仙。私の家の付近は、もともとひしめくように水仙河津桜が植っている。でも小さい頃は、この地味な花の何がいいんだろうと思っていた。

 

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水仙は、人間ぽい。可愛いなあと思って撮影していると、視線を感じる。こっちをきゅん、と見つめてくる感じがする。

 

すっごい可愛いなぁと思って撮影を続けていると、機嫌を良くした水仙がいっせいに喋りかけてくる感じがする。

 

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ぺちゃくちゃ ぺちゃくちゃ

学校帰りのさんざめく女の子たちみたいな水仙。どこまでも屈託がなくて、ふわっと香って、ちっとも地味じゃない。

 

「おしゃべりなたまごやき」っていう絵本があったっけ。寺村輝夫の王様シリーズ。この子たち見てると、あれ思い出すなぁ。

丘の上から

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マットな質感の空。ほんのり夕焼け。太陽のまわりに、指でつまんでシュッと割いたような綿雲がかかっている。

 

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芸術系のワークショップなどでよくある質問に、「その作品を通してあなたが伝えたいことは何ですか?」というのがある。

 

とくにない。

 

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私がしたいのは、たわいもない雑談。商業的な発信なら別だけど、絶えずゴリゴリ自分のメッセージを発信しようとすると、自分も相手も疲れてしまう。


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でもあえて言えば、音でも文でも写真でも、光と空気と色の印象を表現したい。それが受け手になんとなく伝わるなら、それだけで満足。

 

BRUTUS 「珍奇鉱物」

歳を重ねても心の中は乙女なので、キラキラしたモノにはときめいてしまう。天然石とか鉱物とか、大好き。いつか掘ってみたい。

 

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店頭でこんな雑学王的ムック本を見つけて、パラパラとチラ見。冗談みたいにカラフルで面白い。

 

BRUTUSのコンセプトや読者層はよく知らないけど、私が学生だったころからちっともブレてないような。なんだかこう、時空を超えたバブリー感がある。どんな人が購入していくんだろう。

 

ところで、この雑誌を夫にも勧めると、やはりパラパラとチラ見。そして、採掘した欧米人らしき人物が載っているページを指差して、思いもよらない感想を言った。

 

「ああ、やっぱり外国人か」「これはね、外国人の色彩感覚だよ。こういうのを見て、ウルトラマンの怪獣とか思いつくんだろう

 

そして私にはドラえもんのムック本をグイグイお勧めしてきた。

 

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ウルトラマンの怪獣…

 

あれから5時間が過ぎて、私は今お布団の中でこれを書いているのだが、夫のコメントが頭の中で静かにこだましている。ウルトラマンの怪獣。ウルトラマンの怪獣。未だ意味不明で、腹落ちしないので、しばらくは寝付けそうにない。

ビーチコーミング

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お天気が最高なので、浜辺へ。潮が引き始めているところ。

 

水の中でもう少し修行してほしい感じのフォルムだけど、きれいなグリーンのシーグラス発覚。


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思っていたより、いろいろな種類の石が拾えた。乾いてしまうと、波打ち際に落ちていたときほどのジュエリー感はない。それでも結構、ふぉとじぇにっく。

 

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水仙が花盛り。撮っていると、時折、ふわっと甘い香りに包まれる。そして眩しい。


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砂浜に立って、波打ち際からほんの数メートルのところへ釣り糸を垂れている人がいる。釣れるのだろうか? あんな場所から魚釣りするのは、どうぶつの森だけだと思っていたのに。


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心の中まで潮騒に洗われるようで、ビーチコーミングは癒される。

さんぽみち

「だいぶ日が長くなってきたんじゃない」と話しながら帰り支度している、マウンテンバイクのお父さんと男の子。段差での練習を終えて、ひんやりが増してきた空気の中を、北へ走っていく。

 

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ピシーッ、ピシーッっと、コンピュータ音みたいな声で素早くさえずる鳥がいる。頭のすぐ上、細い梢のところ。撮れなかったけど、なんだろう。


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水仙に混じって、ポツポツ咲き始めた菜の花が風に揺れる。もうすぐ、ノスタルジックな春の絨毯が海みたいに広がるはず。

 

もしも夕暮れにそよぐ菜の花畑を見たら…筆をとろうとするのはモネかなぁ、ゴッホかなぁ。


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ところで、この時間帯の空を見ていると、いつも思い出すのが、ゼリーのこと。子どもの頃、粉を溶かして冷蔵庫で冷やすと2層に分かれて固まるゼリーがあって。手品みたいで、出来上がるの楽しみだったな。

 

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早咲きの梅が、少しずつ満開に近づいてきた。すでに地面は散り始めた花びらでいっぱい。

 

いつものさんぽみち。


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春を探しに 2

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祈りが「満ちる」という状態がある。

 

時間をかけて一滴ずつ溜めていくような祈りもあれば、バケツで一気に注ぎ出すような祈りもある。

 

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いずれにしても、祈りは溢れるまで満たすことが大切だ。

 

同じように、悔い改めにも「満ちる」という状態があるように思う。満ちてはじめて完了するのが悔い改めで、人が本当に罪を離れることができるのは、そのときなのではないかと感じる。


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告白して赦されたはずの罪の記憶が、自分の中によみがえってきて、「ごめんなさい」の思いがより深くなるとき。

 

実は、神様の前にある悔い改めの器を、本物の涙で満たしているような気がする。


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空港のお風呂

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飛行場を利用するついでに、温泉に入ってきた。

 

温泉施設はホテルの最上階にあり滑走路に面しているので、ロビーから航空機の離発着の様子を一望できる。入浴の合間のちょっとした休憩時間も楽しい。

 

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ロケーションのためか外国人客の割合がとても高かった。なので、設備自体は日本の温泉だけど、いわゆる温泉地の雰囲気ではない。どちらかと言うと、海外のスパリゾートみたいな感じ。

 

ロビーにはフリーWi-Fiがある。テレビを見たり、アイマスクをつけてウトウトしたり、アイスを食べたりと、要するにみんな思い思いにダラダラしているわけだが、なぜかセレブで有意義な時間を過ごしてるように見える。

 

オシャレ。

 

「ゆ」っていう音にこじつけたネーミングとかも、見当たらないしね、と夫が笑った。

 

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この写真は岩盤浴の部屋。作務衣みたいな服を着て、ひたすら水を飲んで、タオルを敷いて寝て、黙って汗を流す。誰がこんなの思いついたんだろう。

 

温泉は10種類で、そのうち露天風呂は3種類。ラベンダーの香りがたちこめる薬湯や炭酸のぬる湯、ジャグジーなどもあったけど、私的には裸で波打ち際に寝てる感じの「寝かせ湯」が、いちばんよかった。そうだ、あれ、床が砂だと最高だったな。

 

寝かせ湯は露天。体が半分くらい水の上に出るので、風が吹くと肌寒い。でも、お天気が良かったから顔は日焼けするくらい暑く、なんとなく避暑地にいるみたいな気分に。

 

お湯がぬるめのヒタヒタで、鳥のさえずりも気持ちよく、今まで経験したことのないリラックス感を味わえた。

 

高いけど、また行きたい!

 

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