きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

雨花

友だちの誕生日だったので、お菓子を買いに都心のデパ地下へ。せっかくなので、その後、屋上のガーデンにも立ち寄ってきた。

 

あまり期待していなかったけれど、雫をまとった草花は色濃く生き生きとしていて、なかなか良い。おひさまの下にいるときとは、また違う表情。

 

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水滴の重みで少し倒れたりしていて、しどけないのもまた良い。

 

雨でも、タオルを乗せたカメラを構えてしゃがんだり乗り出したり、真剣に撮影している人がかなりいた。私も、傘とお菓子とカバンを抱えつつ、携帯でパチリ。ほぼ片手だけで操作する感じ。

 

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「雨だったけど、雫のついてるお花がキレイでね…ほら」と、帰宅してから夫に写真を見せると、今回もまた思いがけないコメントをしてきた。

 

「ああ、何かに似てるな」「そうだジャポニカ学習帳

 

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ジャポニカ学習帳

 

「そうだ、思い出した」「みつばちハッチがこういうので顔洗ったり、葉っぱを皿みたいにしてグビグビ飲んだりしてたよね」

 

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みつばちハッチ…

キリストの心

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愛する天のお父さん!

 

たとえ、私の歩みが人から嫌われるものであったとしても、私がとりなし祈るその人たちを、あなたが御国に入れてくださるなら、それで満足です。


それ以上の報いがあるでしょうか。


私たちは天で、互いにそのとりなしの祈りのリストを見ることでしょう。


どうか私の心から、石のつぶてを取り除いてください。私の心をあなたに委ねます。汚い自分を人にも自分にもよく見せようとする、その歩みを離れます。

 


"「彼は自分のたましいの激しい苦しみのあとを見て、満足する。わたしの正しいしもべは、その知識によって多くの人を義とし、彼らの咎を負う。

それゆえ、わたしは多くの人を彼に分け与え、彼は強者たちを戦勝品として分かち取る。彼が自分のいのちを死に明け渡し、背いた者たちとともに数えられたからである。彼は多くの人の罪を負い、背いた者たちのために、とりなしをする。」"

イザヤ書 53章11~12節

春のにおい

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春休みで東京から帰省している娘が、カーテンをシャッ!と開けるなり、「春のにおいがする」と言った。一瞬風が吹いて、梅の花びらが部屋に舞い込んできた。


窓から見える松林の下草はまだ枯葉色で、等間隔に黒い松ぼっくりが落ちているだけだけれど、薄い雲を通して注ぐやわらかな光はたしかに春で、木々が朧な影を地面に落としている。わくわくする。


あっという間におにぎりを作って、適当なジャージにヒールの高いサンダルをつっかけて、娘は散歩に出て行ってしまった。

あの方のフレグランス

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天の父の膝に座るとき、御子の腕の下に身を寄せるとき、私の体と衣には神の香りがたきしめられていく。神のそば近くで過ごすとき、私にも自然と神の香りがうつっていく。


それは、死と葬りと復活の香り。立ち昇る煙のような、粉々になるまで砕き尽くされた、たぐいまれな香料のような、荒野の香り。


主よ。ただあなたが慕わしいです。目も眩むような、あなたの香りをまといたいです。

 

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"私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。

滅びる人々にとっては、死から出て死に至らせる香りであり、救われる人々にとっては、いのちから出ていのちに至らせる香りです。このような務めにふさわしい人は、いったいだれでしょうか。"

コリント人への手紙 第二 2章15~16節


"煙の柱のように荒野から上って来るのは何だろう。没薬や乳香、隊商のあらゆる香料の粉末をくゆらせて来るのは。"

雅歌 3章6節

 

ビーチコーミング 2

流行りの無人島へフェリーで出かけたものの、パリピでごった返していてクタクタに。いくらなんでも流行りすぎている。無人島のアイデンティティが問われる。

 

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「冬なのに、みなさん何しに来るんですか。ここまで並ぶとは思ってなかった」「いやぁ、島に来たことが重要なんじゃないですか。ちなみにこれ、僕らからすると混んでないです。ゴールデンウィークなんて、ものすごいですよ」

 

島内ツアーガイドの呼び込みの声に重なるように、訪問客と船員の会話が聞こえてくる。人波に疲れたので早々に切り上げ、いつもの浜辺で口直しのビーチコーミングにトライ。もっと静かに過ごしたい。

 

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手のひらサイズのヒトデと、パール感のある貝と、シーグラス収穫。午後3時、だいぶ陽は傾いて、影が伸びている。

 

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ここは曲線が多くて、波もおだやかで、とても女性的な浜辺だと思う。防波堤のテトラポットがネックレスのように連なり、空と海とを分けている。

 

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群青の水面や白いレースのような波打ち際に、薄桃色の雲がリフレクション。美しい。

 

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潮風と潮騒の中で過ごしていると、取るに足りない人生の悩みの半分は、洗い流されていく気がする。

 

無心にお散歩することで自分を取り戻す面があるから、あんまり作り込まれていない、等身大の海の方が好きだ。よそゆきの海も刺激的だけど、日常を感じる海の方が心地よい。