2024-02-18 春のにおい 写真 日々のこと 春休みで東京から帰省している娘が、カーテンをシャッ!と開けるなり、「春のにおいがする」と言った。一瞬風が吹いて、梅の花びらが部屋に舞い込んできた。 窓から見える松林の下草はまだ枯葉色で、等間隔に黒い松ぼっくりが落ちているだけだけれど、薄い雲を通して注ぐやわらかな光はたしかに春で、木々が朧な影を地面に落としている。わくわくする。 あっという間におにぎりを作って、適当なジャージにヒールの高いサンダルをつっかけて、娘は散歩に出て行ってしまった。