きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

旅先で

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卒業旅行先のトルコで、自分に記念撮影を頼んできた日本人が、自宅近所に住む知り合いのおばちゃんだった…そんなウソみたいな話を姉からきいたことがある。

 

異国で同郷の人と出会うと、なんだか運命を感じてしまう。なんの運命かはわからないけど、親しさ倍増だ。

 

姉とおばちゃんは、現地で相当盛り上がったらしい。おばちゃんの方はツアーで来ていたのだが、たしか滞在中のホテルが近いとかの理由で、姉と友人たちはおばちゃんグループの方々も交えて夕食をご一緒させてもらった。そして後日、姉の同級生はツアー参加者のひとりと結婚している。

 

そんな巡り合わせはなかなかないと思っていたが、息子1からもこんな話を聞いた。

 

旅行先のシンガポールでバス待ちをしていたところ、列の中に、弟と同じTシャツを着ている男の子を見つけた。市販のTシャツではなく、弟が通っていた高校のクラスTシャツ。思わず声をかけると、担任の先生の息子さんであった。旅行先で処分していいよ、とお母さんから古い服を持たされたという。

 

後日、息子2の同窓会でその話題になり、やはり盛り上がったが、焦点は「先生が思い出のクラスTシャツをあっさり捨ててた」という一点だったそうだ。