きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

AI

AIに描かせたようなモクモクの入道雲が、商店街の突き当たりの空に出ている。なんだかあまりにもジブリっぽい。

 

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先日仕事で、「20代女性の横顔」のフリー画像を探していた。少し前まではモデル写真のフリー画像は数が少なく、これと思うものに辿り着くまで大変だったが、なぜか急にバリエーションが増えて、そこそこ質も良く、選ぶのが大変なほどになっていた。


それもそのはず。検索でヒットしたのはすべて、AIツールによって作成された人物画像であった。


もちろん拡大表示すれば不自然な部分もあるが、AIですと言われなければわからないくらいのリアルな質感で、表情もポーズも、背景への溶け込み具合も自然。しかも、架空の人物なのでモデルリース料もいらない、と記載がある。そればかりか、「できるかわからないが、こんな画像がほしいというリクエストがあったらメッセージください」的な作者のコメントまで添えてあった。

 

なんと都合のいいことか。

 

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クリエイティブの分野においても、すっかりAIが浸透していて、もう水際まできているのを実感した出来事だった。思えば、私がふだん何げなく写真のレタッチに使っている携帯アプリだってそうだ。それ以来、何をみても思わずAI?と考えるようになった。


「あなたの外見をスキャンしてレプリカを作りますので、映画に使用させてください」「使用料として10万円払います」「AIレプリカが演じるので、あなたに印税は入りません」などと迫られたハリウッドの映画スターが、皆でストライキを起こした…とかいう虚構新聞ばりの記事を読んで笑っていたが、さもありなん!という感じである。くわばら、くわばら。