小高い丘のある公園に出かけて、何でもない写真をたくさん撮ってきた。強い風に煽られたのか、まだ青い木の実や小枝、セミの抜け殻などがたくさん地面に落ちている。キラっと輝く蜘蛛の巣も発見。
丘の先にある蓮池で影さがし。この時間帯はとうに花は閉じていて、ほとんど緑ばかり。
春はあけぼの、夏は夜。でももし私が清少納言なら、夏こそ「夕暮れ」と書いたかも。
夏の強い光は、くっきりと濃い影を生む。それがなんだか面白い。ときに、実物より影の方が、雄弁で生き生きとしている。
だから、少し斜めに傾きかけた日差しのしたで、影を探しながら歩くのが好き。
土壁みたいなところに落ちた、人物や植物のシルエットも楽しい。自分の影も撮ればよかった。