きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

いちご泥棒、あれこれ

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リバティのシーフ柄が、どこかのアパレルでキてるんだろうか。シーフはウィリアム・モリスの古典的なアーカイブのひとつで、「いちご泥棒」と呼ばれている柄。

 

毎日と言っていいくらい、この柄の服を着ている人に出会う。今日は色違いで3人見た。

 

リバティ社は年に2回、シーズンの柄を発表する。以前私はハンドメイド作家活動をしていたので、このリバティの新作発表を絶えず追いかけていた。そのせいか、活動をすっかり離れた今でも、リバティのテキスタイルだけはパッと判別できてしまう。

 

2010年秋冬コレクションのときだったか。ツモリチサトデザインのシーフ柄というのが3色くらい出て、すごく楽しかったのを覚えている。たしかそのときのコレクションテーマが「日本」で、皆川明とともにツモリチサトが起用されたのだった。

 

シーフと言っても、鳥じゃなくお魚モチーフになってて、柄の名前も「アキノブ」。お魚の表情がどことなく挑発的で、うわぁ斬新! なんかカウンターカルチャーっぽい! と思ったものだ。画像検索かければ、出てくるかもしれない。あ、すぐ出てきた。

 

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ただ、ツモリチサトは主張が強いので、正直、心惹かれるけれど自分は着られないなと思った。ちょっと飲まれてしまう感じ。まぁ、作家さんのデザイン生地なんてそんなもので、アキノブも、服じゃなくて面積の狭い小物にすればいいのかもしれない。

 

街でリバティを見かけると、いよいよ暑くなってきたな、私もそろそろ着たいなと思う。