きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

対比構図

対比構図とは、大きさ・色・明暗・形などで被写体を対比させ、アイキャッチ効果を狙った構図のこと。

 

目を惹くかどうかって、すごく大事。そして、もっとも注目して欲しいところに好感を持ってフォーカスしてもらえるかどうか、これがさらに大事。何かを発信するとき、私はこのことを一番に考えているかも。

 

ただ目立てばいいわけではない。

 

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⇧大きさの違う2つの花を並べただけの、大小パターン対比構図。さもない写真なのだけど、形だけじゃなく色も対比するよう意識している。黄色がより可愛く見えるように、はじっこにチラッと補色の紫を入れた。

 

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⇧これは明暗、また素材感の対比。

 

影は光を引き立てる。明るさを印象づけたいとき、私はあえてレタッチで暗く仕上げることがある。でも、明暗のさじ加減は迷うところが多くて、この写真も「…これでいいのかな」と、いまだに逡巡している。

 

バニー・テールのぽわぽわした質感と、革靴の硬い質感も、並べて対比させてみた。


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この写真も明暗の対比がテーマ。こちらは、光より影の方が主役。地面に落ちた繊細な葉のシルエットが、藤城清治の切り絵細工のようで気に入ってしまったので、影に目が行くよう仕上げてみた。

 

記憶の中を歩くような、ベールの奥を見つめるような、ドリーミーな雰囲気にしたかった。


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⇧こちらは、色の対比。

 

この写真では、まず撮るときに色数を抑え、次にレタッチで背景をセピアトーンに。紫陽花のブルーがスポット的に映えるようにしてみた。気に入っている写真だけれど、まだ完全にしっくりこないので、同じテーマで今年もう一度撮ってみたい。