きまたまジャーナル

オーロラの海に浮かぶ氷山と、アーモンドの花冠

写真詩

芽吹くアーモンドの枝で

真実なわたしの娘よ。わたしはあなたの声を聞くのが好きだ。 わたしがアーモンドの花冠を授けた、愛らしい娘よ。その枝は編まれてなお生きて枯れず、花々はあなたの額の上で星のようにまたたく。 朝明けの見張りに立つ花嫁よ。わたしはあなたを父の教えで美…

婚約式によせて

お題「写真とともに詠んでみました」 先月末は、幸いな婚約式でした。 乾杯のグラスと 新婦母のカーディガンと ハレの日の紫陽花の花びらを 二重露光で。 喜びも悲しみも幾年月。 思い出は泡のように浮かんでは消え、 重ねられた祈りが 新たな色を生み出して…

その奥にあるもの

三月のそら

真新しい三月 蒼いそらの深みに わたしはそっと船を浮かべよう 積み荷をなげすてた かろやかな船 カレンダーをめくれば ほら 古ぼけた二月は 水平線のかなたに沈んでいく

マグカップを頬に当てながら

敵意帰属バイヤスの中で 互いに憎み合って生きるか。 平和を選ぶか。 今日はバレンタインなり。

つまるところ、フレグランス次第。

行ってきまあす。

分水嶺(ぶんすいれい)

次々と枝分かれしていく私たち。 我々こそが本流であると。 いちばん遠くを目指すのは、間違いなく我々だと。 でも、行き先は同じ海なのかもしれない。

たそがれ

長く伸びていく自分の影。 硬式野球のカーンという響き。 一本の木だけに密集する鳥たちのさえずり。 橋の上で動かなくなった無数のテールランプ。 刻々と表情を変えていく空の色が好き。

さくら予想

中3のときに詠んだ歌。 ませてるぅ。 今だったら、恋ではなく 「夢」とよみかえたい気分。

ラビリンス

季節はずれの花手毬の中は、 美しき光のダンジョン。

昼には未来の夢を見よう

淡い日差しにまだ目をつむるあなた。聞こえない声で話しかける私。もしもし、こちらナルシス。2月よ、そろそろ目を覚ましなさい。

ラッパ吹く乙女

しずくをまとったバラは、みんな淑女の顔。

セルリアの空中庭園

寝ているときだけ、天使。

7000の乙女の群れ

だって、にせものには価値がないもの。 "しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」"列王記 第一 19章18節

かばんの中身は

あともう少しで、セーラー服とはさよなら。 かわいかったなあ。

赦し

“赦し” それは、 神が認めて受け取る 最上のささげもの。

スクランブル交差点

透明な傘の向こうにぼんやりビル影がうつる、 スクランブル交差点。 なかなか青にならないよ。 少しだけ足踏み。

てんとう虫の歌が聴こえるよ

今週のお題「あったかくなったら」 春になったらしたいこと、 それは おててをつないで野原のおさんぽ。 ----- 見て! こんなにお花、集めちゃった。 わぁ! すごい。いっぱいだね。 気持ちいいねぇ。 ぽかぽかだねぇ。 帰りたくないねぇ。 しぃっ! …ほら、…

余白

遠い遠い場所で。 曇りの日の、スモーキーな空が好き。 何を書きなぐっても 受け止めてくれそうな気がする。

ぺらぺらの

最果タヒの読みすぎかも。 ビルの屋上でぐいっと背伸びしてみる、 ある晴れた日のお昼休み。

仲直り

ある秋の夕暮れ。 路傍の枯れアナベルを桜貝にみたてて。

あかりが好き

思わず撮ってしまうものがある。 街灯と照明。 古いのがとくに好き。 こういうなんでもない公共の街灯も 撮ってみるとそれなりに面白いし、 入館料がかかるような 歴史ある建物の照明などももちろん 趣きがあって好き。 小さい頃、 モネやルノワールといった…

海派か、それとも山派か

海と山なら、どちらが好きか。 私なら「海」と答える。 幼いころ、夜の波止場に座って 打ち寄せる波の音を聴くのが好きだった。 何時間でもそうしていられた。 落ち着く。 飽きない。 波はとても不思議だ。 ひとつとして、 同じ響きも同じ形もない。 神のこ…

土壌改良

農家が古い農園を閉じて整理し、 すっかり固くなったその耕地を 粗く掘り起こして休ませるように、 神様は私を取り扱っておられる。 神様がみずからくわを入れ、 いろいろな人の教えの根が絡み合って 塊になってしまった土を表に出し、 光と風雨に晒すことで…

10分の9は水面下に

覚書。 2021年2月28日に 神様から語られたような気がすること。 --------- あなたは、 北極の夜の海に浮かぶ氷山です。 10分の9は 水面下にひっそりと隠れています。 人とではなく、 むしろ神と交わるため、 あなたは特別にこの形に作られました。 あなたは…

マラナタ構図 2

自分で撮影したものはこちら。 ツボミはグー 咲いてるのはパー そんなイメージで詩をつけた。 「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」(うろ覚え…) 若山牧水だったか、 昔こんな短歌が教科書に載ってたなあと 思い出しつつ書いた詩。 作者…

アーモンドの花冠

2019年1月27日、 徹夜の祈りの最後に幻を見た。 これはその記録。 「愛するわが子よ。わが娘よ。 こっちへおいで」 と呼ばれ、気づくと、 2歳くらいの私は 御父の大きな膝にちょこんと乗せられ、 髪に油を塗ってもらっていた。 それは、任職の油ではなく 歓…

教会の不正

私の教会には、ひとつの不正がある。 公になれば、関係の教職者は罷免され 場合によっては、さらに 背任罪で起訴されることもあるだろう。 そのくらい大きなもので、 意図的・組織的になされている不正だ。 しかし、神様は御言葉どおりの方。 信頼に値する唯…

続・きまたま

わかる人にはわかる程度の内容を また記録することにした。 あれから20年。 住まいも家族構成も変わっていないが 数年前に所属教会は変わり、 今は仕事もしている。 子どもたちはみな成人した。 順風満帆かというと、そんなことはない。 でも、 私の道はたえ…